(_ _).。o○(日記?)

Twitter(slsweep0775)ではとても書きづらいと思ったことを書いて、さらにそこから流れる思考に任せて自由に書くブログです

独断と偏見で紹介するインストバンド(1)

インストゥルメンタルを聴き始めたのが中学の頃だったか。ラジオつけて寝ていた頃、→Pia-no-jaC←を聞いた時は衝撃が走った。それより少し前、ドラマ「SP」のBGMがカッコよくて人生で初めてCDを買う。そんなこんなで「ボーカルのない曲」が好きになっていって、本格的にインストゥルメンタルを好きになったのが高校終わり頃。

 

 さて、まだ自分の知らないインスト曲を演奏するインストゥルメンタルバンドを知るべく、日々ツイッターだとかサイト検索とかで探すんですけど、そうやって探したインストバンドはほとんど知ってるバンドばかりになりました。今はApple Musicで探すなど

 

 

 ふと思いました。サイト検索でインストバンド紹介みたいなページが結構あるんですが、まぁメジャーなところを紹介しているに留まっているんですよね。ある程度インストについて知りたい、となった時にこういう紹介サイトは便利なんですよね、ただ私はそれで満足できなかった人間でした。

 なので、僕みたいにインストにのめり込みたい人向けに、とりあえず片っ端から「メジャーかそうでないか」また「洋楽か邦楽か」に関係なく、独断と偏見で挙げては紹介して、をやっていこうと思います。インストバンド図鑑みたいなことをやりたいので、メジャーなやつも挙げていきます

 最低限youtubeApple Musicのリンクを貼って聴けるようにはしたい。あとメンバー構成とかどんな音楽性か、とか。正直ジャンルの定義とかよくわからんのでロックなのかフュージョンなのかジャズなのか、はたまたテクノなのかエレクトロニックなのか……「バンド」という括りで紹介するものの、あくまでも建前なのであんまり当てにはしないでほしい。ユニットでもグループでも紹介はするつもりなので

 インストかそうでないか、という問題についてですが、「メンバーが楽器を演奏してるのかそうでないのか」が自分としては一番重要かもしれない。楽器と言っても、電子機器も楽器になりうるので難しい。ボーカルが入ってないのが基本的にインストゥルメンタルだけど、ボーカルを楽器として扱うバンドもあるし、なんならよくわからないシャウトをしたりもするけど私の中ではインストだな、ともなるし。

 ロックの中でもポストロックなのかマスロックなのか……ぶっちゃけそういう定義も名前だけ知っとけばいいんじゃないかなと思ってますのでそのへんも気にしないでください。「これはジャンル違うよ」みたいなのはどんどん下さい。勉強になるのは確かです

 音楽に関する知識が全然無いのと、感性に対する語彙が無いに等しいという理由から、カッコいいとかすごいとかしか言えなかったりする。でもそれでいいじゃん、あれこれ言葉をくっつけて理屈っぽくすごさを説明するよりは直接聞いてもらった方がいい。リンクは貼るからとにかく聴いてほしい

 

 紹介したいインストバンドは何十もあるので分割して書きます。不定期で。

 

te'

 て。ギター、ギター、ベース、ドラムの構成。「曲名が長くてアーティスト名が短い」ことでおなじみ。私が本格的にインストゥルメンタルに触れ出したきっかけとなったバンドでもある。表記はジャケ写などを見ると「té」なのだけど、実際は「te'」であるらしい。

youtu.be

 アルバム「ゆえに、密度の幻想は綻び、蹌踉めく世界は明日を『忘却』す。」収録。

 アルバムタイトルが29文字、曲名は30文字。ただ、この前出た「其れは、繙かれた『結晶』の断片。或いは赫奕たる日輪の残照。」では「『緒』 。」みたいに空白を一文字と捉え30文字にしてた曲があったけど、最新のEP「櫂」では元に戻っていた。

youtu.be

 アニメ「ブブキ・ブランキ」のOPの演奏もやっていた。ボーカルはあったけども、リリースされたシングルにはしっかりとインスト版もあって通常運転だった。「櫂」にはボーカルなしのアレンジが収録されている。

 まあ、良い。かっこいい。曲を聴く時「物語的かそうでないか」を考えることがよくあるのだけど、te'は前者に当たる。要は聴いててなにか物語のプロットが浮かぶかどうかなので、この基準についてはあまり参考にしないでほしい。ちなみに一番好きな曲は「ゆえに、密度の幻想は綻び、蹌踉めく世界は明日を『忘却』す。」に収録されている「貨幣を峻拒する狷介な咆哮だけが禁忌を侵犯する。黙考する『叫』」です 。te'を好きな人同士で好きな曲について話し合う時は苦労しそう。

 でもいいよね個人的にこの曲名スタンス。読むことすら難しいような難解な熟語がたくさん飛び出してくるので中二病患者にも最適である。

 

Ruins

 るいんず。ドラマー吉田達也率いるバンド。構成はベースとドラム、そしてボーカル。なお主体が吉田達也なのでベースメンバーだけコロコロ変わる。英語表記よりは「ルインズ」の方が一般的っぽい。

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 動画、あるにはあるけど公式の動画がなかったのでApple Musicのリンクでも貼ることにする。

 https://itunes.apple.com/jp/artist/ruins/1082743761

 正直「ボーカルあったのか」と思った。いや、シャウト結構あるなぁくらいにしか思っていなかったので、wikiを見た時はびっくりした。それがあって、インストバンドの中に加え入れていいものか一瞬迷ったものの、上記のまえがきの通り、聞き取れなかったりシャウトだったりそれらに近いものだったらインストでいいよねくらいのスタンスで行く所存なので私としてはインストに入ります

 殺人的なドラムとベースには度肝を抜かれる。そこによくわからないボーカルが加わる。ちょっと聴いたくらいだと無茶苦茶なシャウトにしか聞こえないかもしれないが、めげずに聴いてもわからないので安心してほしい。でもかっこいい。それだけ。

 ちなみにお気に入りは「1986-1992」収録のOutburn。

 ルインズからの派生がいくつかあって、吉田達也ソロでのルインズ・アローン、想い出波止場と合体してのルインズ波止場、ルインズの曲をビッグバンドジャズ風に演奏するサックス・ルインズ、その他プログレルインズ、ロンルインズ、デレク・アンド・ザ・ルインズなどなど色々ある。なおApple Musicにはサックスとアローンもあった

 

Lightning Bolt

 らいとにんぐぼると。Ruinsと同じくベースとドラム、時々ボーカルの二人構成。メンバーは二人ともブライアンという名前である。

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  アルバム「Fantasy Empire」収録。

 メンバー構成とか音楽のジャンルとか、ルインズとの共通点はいくつかある。ルインズが好きならこっちも好きになれると思う。

 Lightning Boltを紹介しているページとかTwitterとかではノイズロックとして紹介されてることが多い。ノイズロックかぁ……文字通りの定義しかわからないが、確かにやかましい。だがそれがいいルインズにしてもそうだけど、音が重いので聴くにしても体力は要る。かっこいいので後悔はしない。

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 あとライブの形式がヤバい。基本がゲリラライブらしい。目の前で演奏してる。オーディエンスがごった返してる。こんなに近づけるらしい。至近距離で演奏なんかされたら嬉しさのあまり発狂するんじゃないか?

 お気にいりはまさに「Wonderful Rainbow」に収録されているこのDracula Mountainと、「Earthly Delights」収録のThe Sublime Freak。どっちもノれる。踊れる。聴くと体力を使うけど、踊るともっと体力を使う。むしろ踊り狂ってしまえ。

 

THE BRONZED CHORUS

 英語に明るくないので読み方がわからない。多分「ぶろんずどこーらす」でいいと思う。ギターとドラムの2ピース。時々キーボードも担当。

 このキーボードというのが重要で、ギターとドラムの音に更にこのキーボードだとかシンセサイザの音が加わっているので神秘的な雰囲気のある曲が多いというか。壮大でもある。

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 アルバム「Gleaning」収録。いいよね……。特にドラム。

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 こっちは「Summering」収録。冒頭の壮大な雰囲気から始まって、途中の速弾きとかから痺れちゃう。

 個人的なお気に入りは「Thurtythurty」収録のWar Of The Bees。これにしたってそうなんだけども、ドラムもギターも基本が激しい演奏で、そこにキーボードパートが加わってるので重厚感が出ている、と書けばいいのか。とにかくおすすめ。夕焼けの空を眺めながら聴くのがいいかもしれない。できれば空が目一杯広がるような開けた場所がいい。だだっ広い空間の真ん中で空と対面しながら聴くといいんじゃなかろうか。

 

Schroeder-Headz

 しゅろーだーへっず。2つ連続で海外のバンドを紹介してきたのでまた日本に戻ってきた。しかもこれまで紹介してきたのと毛色が違うのは明らかである。これは意図的なので……。

 本来はピアノのソロプロジェクトだがベースとドラムを加えての3人編成で活動している。まぁロックではない。どちらかというとジャズだけど、私が紹介するのはあくまでもインストバンドであってインストロックバンドではないので何ら問題ない。中洲Jazzにまた出てほしい。

youtu.be

 アルバム「特異点」収録。アルバム中では一番有名なのかも。去年福岡市内のあちこちで開催された「中洲Jazz」でも披露していた。お気に入りは同じアルバムに収録されているA Cat and Vagabond。中洲Jazzではこれも演奏したので個人的に大感激した。

youtu.be

 名前の由来となったピーナッツの曲。もっと詳しく言うと作品内でおもちゃのピアノを弾いているシュローダーが元ネタ。

 ピアノが主旋律ではあるけども、ベースの音もドラムの音もよく聴こえる程度には主張している。そしてその混ざり具合がほどよくて心地いい。「「ジャズにとらわれない未来のピアノトリオを作ろう」という試みが伝わってくる」みたいなことしか言えないので自分の語彙の無さに悔やむばかりである。

 

fox capture plan

 ふぉっくすきゃぷちゃーぷらん。シュローダーヘッズと同じくピアノとベースとドラムの構成。ただこちらはソロプロジェクトではなく最初からバンドとしての活動である。シュローダーヘッズ出すならこっちも出さないとおかしいよなってぐらい共通点は多い。ジャンルとかメンバー構成からしてもそれは一目瞭然である。

 違いは……音楽性とかだろうか……ピアノの主張はこちらの方が強い。

youtu.be

 アルバム「WALL」収録。曲名の通り疾走感がある。

youtu.be

 こちらは最新アルバム「UИTITLƎD」収録。MVが未来的でカッコいい。

 基本的にピアノ、ベース、ドラム以外の音も結構使っている。ジャズインストというよりは、ジャズ以外のジャンルも取り込んでる印象か。お気に入りは同じアルバムに収録されているReal, Fake。カッコいいから是非。

 最近だとインストバンドとしてよりは、劇伴担当としての知名度のほうが高いのではなかろうか。2015年辺りからドラマを中心に劇伴を担当しており、決定的に知名度が上がったのがドラマ「カルテット」での劇伴担当した頃か。今年10月から始まるTVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の劇伴を担当する。いつかTVアニメの劇伴を担当してほしいと個人的に思っていたので嬉しい限りである。

 

 

 

 長々書いてたらだいぶ文字数もあった。こういう感じで紹介していきたいし、まだ全然紹介したいインストバンドがあるので次回に期待してほしい。

 

 第2回です

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