(_ _).。o○(日記?)

Twitter(slsweep0775)ではとても書きづらいと思ったことを書いて、さらにそこから流れる思考に任せて自由に書くブログです

 

ロキでおなじみトム・ヒドルストン主演の映画ハイ・ライズをこの前見たのです。

 

だいたいこの辺りに尽きます。新たに何か書こうと思ったものの、だいたいはツイートしてました。ドクター・ラングは孤独です。時にもよりますが。そして孤独を楽しんでます。人付き合いが苦手、賑やかなパーティもちょっと…という感じの人で、基本的に一人でいる時間、彼は彼でい続けることができます。その時間こそが彼にとっての安らぎ。だから、終盤で遂に人がほとんどいなくなった荒廃したあのタワーマンションはとても静かで、彼が彼でいられるに適した場所になってました。

高層階の住人ほど身分が高くなるというこのマンション、ビジュアルとしてはマインクラフトで作れそうな、シンプルなデザインです。しかしながらとてつもなく大きく、それ以上にそのマンションが建っているだだっ広い駐車場。地平に建つ巨大建築物。ビジュアルとしては最高です。

特にきっかけもなく下層階の人間が暴動を起こしたとは言うものの、明確には、  ふと起きた停電がその予兆ですかね。お前らが電気を使いすぎるから、というのはまぁ今で言う通信制限的なシステムに似ている気も。

主人公でありながら、ラングはそれらの出来事には全く関与しない、殆ど傍観者の状態です。ワイルダーロボトミー手術を施そうという上層階の人間たちの企みに巻き込まれそうにはなるものの、それ以外で明確に彼が主人公としての役割を全うしたとは言い難いでしょう。彼はただ見ているだけでした。

……ところで、中学高校と私もそんな立ち位置にいた気がします。ハイ・ライズがやけに印象に残っているのも、恐らくそのせいでしょう。クラスの一軍達が勝手に引き起こした事件をはたから見るだけで何もしない系の、言うなれば休み時間にいつも机に突っ伏して寝ていたり、屋上で一人で昼寝したりしている感じのあの感じ。あの感じです、ドクター・ラングはそんな感じの人でした。「なんだかよくわからないけど住人達が争って荒廃してしまった」「だけど平穏で平和な日々を過ごせている。とても幸せだ」と。

ぼっち系の人間には結構共感しやすいのかもしれません、あの映画。思わず原作本も買ってしまったのでとりあえず読むことになります。