(_ _).。o○(日記?)

Twitter(slsweep0775)ではとても書きづらいと思ったことを書いて、さらにそこから流れる思考に任せて自由に書くブログです

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 和服を二着、和風の上着を一着買ったら、リテンション広告なんとなく、そろそろ無地のTシャツが欲しいと思うようになったから。ユニクロにて通販限定サイズで売られているクルーネックTシャツを買い、肌着も買い、とりあえずファッションを変えてみようと考え始めた頃。

 まぁそれが今日なのだが、岩井俊二の「スワロウテイル」を見ることにした。円が最も強かった時代の円都の円盗を描く多言語ムービー。

 芋虫はサナギとなり蝶として飛び、そして死ぬのだ

 多分、今後書く予定にしてあった街もこんな感じになるんだろうと思いながら、画質の古くなった本編をずっと見ていると、変な切なさが込み上げてくるのがわかった。単純な時代に対するノスタルジーと違って、その世界観に惹かれた。

 映画は1996年。小説は1996年7月5日と、私の1歳の誕生日とともに出版された。僕は幼少の頃、名曲としてこの曲を聴く。

 記憶に残ったまま時々出会い、そして振り返る。

 そこにあったのは、moumoonのカバーバージョン。中学入ってすぐあたりのことだった。

 FMラジオを聴き始めた頃にmoumoonを知って好きになってたあたりでこのタイミング。僕は夏の明るい夕暮れの帰り道を歩きながら思い出す。微かに残っていた頃の曲の断片を、思い出しながら、セミの音を遠くで聴いている。そんな日々。

 インターネットの普及により簡単に曲を聴けるようになったあたりの変なタイミングで動画文化やFlashなどのインターネットに触れたせいで、長らく音楽方面の感覚や知識の更新が停滞する。それが中学から高校あたり。深夜アニメに熱中し、友人と感想を語り合うためだけに見ていたようなものから、純粋な好奇心だけで見たものまで。その最中、音楽の趣味はロック方面へ傾く。

 

 そういう、紆余曲折あり、大学卒業あたりから再び90年代のノスタルジーに向き合う頃がやってきたあたりで、ここにきて、とうとう、ようやく、やっと、原曲であるYEN TOWN BANDのバージョンを思い出したように再生するのだった。

 そしてスワロウテイルアマゾンプライムで視聴。

 一歳の頃の映画だ。テレビで見かけたどの人も若く、美しく。街の雰囲気も素晴らしく。

 死で始まり死で終わるこの映画、全編にわたり流れるYTBの曲と、シナトラのマイウェイ。良かった。Apple Musicにもあった。

 

 彼らの世界を、僕はまだ知らない。