(_ _).。o○(日記?)

Twitter(slsweep0775)ではとても書きづらいと思ったことを書いて、さらにそこから流れる思考に任せて自由に書くブログです


 夜道で帰途についてるとき、曲がり角をいつも間違える。

 本来曲がるべき角にある目印となるパーキングエリアの看板は、もう見えているのに、間違えてその手前の角を曲がってしまう。

 ある程度歩いてようやく気づくことが多くて、その時はいつも誰かが後襟を引っ張ってくるのだけど後には誰もいない。

        振り返ると誰もおらず、道路には一人ど真ん中に立っている僕だけがいる。

 大通りに合流する小さな道には街灯がある。

 曲がり角を間違えた先を更に進むと、宗教法人の建物が立っていて。

  降ろされた旗の小さな鉄柱がカタカタ音を立てている。

   一つ通りを抜けて交差点に戻ると、高いマンションから日本語ではない言語が    開け放たれた玄関のドアから会話が降り注いでくる。
          俺はもう一度、整然と並べられた電灯のもとにたどり着き、
                        一方通行の道路を反対側に歩く。

 

                ど真ん中を歩く。
                そしてふと立ち止まる

 
                  大通りまで続く長い路地は、

                    電灯もどこまでも続き、

                   次弟に小さくなっていく。

              道路には誰もいない。

         誰もいない。

   僕だけの道路。

 ど真ん中を歩き、ファイリングした論文の束を片手に持ち、ある程度歩いて、立ち止まる。背後から自転車が俺を追い抜いていったが最後、路地には僕一人しかいない。

 建ち並ぶマンションは、所々が明るく、暗いエリアが纏まっていたりと不規則な光がある。

 道のど真ん中で誰も車が来ないことを前提に、道の真ん中を歩く。そして立ち止まる

 何かが見えたわけでもなく、何かが聞こえたような気がしたわけでもなく

 

 ただ止まった。

 何も見えるものはない。何も聞こえるものはない。
 誰かが自転車で歌いながら通り過ぎていく。

 家の前で、いつもどおり、少女は自転車で路地を往復している。僕はそれを横目に、いつも玄関までたどり着く。

 後襟は誰かが掴んでいる。      

 

         

    

 一瞬だ。        

                      

 

 

 googleマップには、たしかにその曲がり角はある。

 あるのだが、どうもおかしい

 いつも曲がるべき角を間違えるし、それにすぐには気づかない。ヘッドホンで音楽を鳴らしていて、目の前の情報に気づいていないのだ。

 そうしてある程度歩いたところで後襟を掴まれる羽目になるのだ。

 後。

 誰もいないのに。