(_ _).。o○(日記?)

Twitter(slsweep0775)ではとても書きづらいと思ったことを書いて、さらにそこから流れる思考に任せて自由に書くブログです

「感想」がわからない話

変な記事になるかも。

asdlife.net

 

「感想」って概念、よくわかってないかもしれない。

好きな映画は?

好きな小説は?

アニメは?漫画は?音楽は?

そういう質問が来た時、私はいつもfilmarksを開いたり、本棚を思い出したり、アマゾンの買い物履歴を見たりして考える。

パッとすぐに言えないのだ。見てきた映画、好きな作品が多いからってのは確かにある

 

ただ何にも覚えていない。

 

面白いと思ったし、楽しいとも思ったし、続きが気になるとも思った。映画を見ていたり、漫画を読んでいる時とかは確かにそう思った。

だけど見た瞬間忘れる。

いや見た瞬間は言い過ぎか。

例えば「どんな感じだった?」と質問がやってきたら、「すごく面白かったよ」とだけ答えるだろう。

これは答えるのが面倒だと感じているからではない。

大部分が頭に残っていないからだ。

印象に残ったシーン、ショッキングな演出、お洒落なカメラワーク、役者の演技、全部良かった。確かに良かった。映画を見ている時は確かにそんな気持ちを抱く。

でもスクリーンから出てしまうと、そういうものは全部立ち消えてしまい、残ったものは余韻だけ。良い映画を見たな、みたいな小さな小さな掌サイズの靄みたいなやつ。それだけ。

だから後日、どんな映画だったか教えてよと言われると、私はまずあらすじを調べる羽目になる。

そしてあらすじを朗読し、「そういう話だよ」で紹介パートおしまい。これじゃ予告映像を見てもらったほうが早い。

「あなたの感想が聞きたい」とさらに質問されると、思い出すパートに入る。

 

印象に残ったシーン、どれだっけ。

ショッキングな演出、あったっけ。

劇伴、よかったな。

役名と役者さんの名前、なんだっけ。

 

なーーーーんにも残っていないのだ。

自分でも不思議である。観てる時はあんなに楽しかったのに、時間がそれほど経ってもいないのに、人に感想を伝えるとなるとこうなってしまう。人に感想を伝えるまで行かなくても、感想をSNSに書こうって段階で上記の感じになる。全部自分の中でその作品については妙に納得ができていて、面白かったという気持ちだけが残ってしまうせいで、それを人に伝えようにもなんにも話せなくなってしまうわけだ。

 

原因ならある。

まず良い意味で「頭に残らない」。

良い演出に出会っても「あ、いいな」程度で終わってしまい、頭に残らない。

これ自体にも原因はある。「面白く感じるハードルが異様に低い」からだと思っている。なので、これまで否定的な感想を映画館で持ったり、見るのが嫌になって途中で映画館を出るみたいなのもまだ無い。多分これからも無い。

何を見てもまず「面白かった」と感じてしまい、その後「つまらないと思ったパートを思い出す」って段階も無いので、そもそもつまらないと思うことがなく、全部「面白かった」になる。だって見ている時点では、確かに「おもしろい」と、そう感じていたのだから。

しかしその後「どこが面白かった?」という質問を繰り出されると、何も出てこなくなる。頭に残っていないから。

 

そして多分これが一番原因かもしれないが……

 

「感想、それほど重要?」という気持ち。

 

「面白いなら面白いと伝えればいいのでは?」という気持ちなので、そりゃまぁ面白ければ素直に「面白い」って伝えはする。

でも、そこから「どの辺が面白かった?」って質問が来てしまったら、私はふんわりと「なんかいろいろ。全部。とにかく面白かった」みたいな感じで答えることしかできなくなる。

まぁ記憶力の問題もあるだろうし、感性の問題もあるのかもしれない。一ヶ月前に見た映画なら、まぁ覚えてる箇所とか印象的なシーンとかを言うだけで終わらせることができる。だからまぁ答えることはできる。

 

で、「これまでで一番好きな映画は?」という質問。

これが個人的にハードルが高い。

私が「本当に好きな映画」に入れる基準、「二回見るかどうか」なんですよね。

多分これについてはどの辺がよかったとかおもしろかったとかは話せるかもしれない。

でもそれって、単純に何回も見てるから覚えてるっていう記憶力に寄り添った感想であって、「ここがこうなってこうで面白い」みたいな、感性に寄り添った感想は捻り出すことすら難しい。

あと、記憶力に寄り添った感想は、基本的にあらすじ紹介みたいになる。好きな作品を聞かれて、そうしてその理由を聞かれても、「なんとなく」になる。もしくはそこで初めて「このシーンがすごく好き」「このシチュエーションが好き」「劇伴が好き」「プロットが好き」などの、感想と呼んでもいいのかわからないレベルのものが出てくるわけだ。

 

「このシチュエーションだからこそ、登場人物の造形が映える」「この劇伴が凄いタイミングで流れるからこのシーンの緊迫感がすごい」「プロットごとの演出が凄く意味深で、よく考えられてると思う」

みたいな、難しい感じのやつは一切出てこない。応用ができないっぽい。

 

あと、感情移入が全然できないのもあるかも。

水槽の魚を見てる気分。

「この魚死んじゃったか〜」みたいな気持ちで「あ、ここで死んでしまうのね」とかそういう感じ。基本的にどんな登場人物にも感情移入できないので、感動とかそういうのもわからない。「恋人が死んで悲しいんだな」「まぁ悲しいのはわかる」「泣いてるのもわかる。だって悲しいもんね」みたいな、なんというか薄っぺらい気持ちにしかならなくて、それで泣くとかも全然ない。

だって良かった映画聞かれて答えるときにあらすじさえまともに思い出せないから……

 

読書感想文が苦手なのもそう。

そもそも感想を書くのが苦手。

「この作品を読んで、どう思いましたか?」って質問があるとする。

私は「特に何も」と答えてしまう。答えないかも。任意制なら白紙で出す。何故なら何も思いつかないから。作品を見た後でも、あーそうなんだそういうことなんだと納得しても尚、感想として書くことは何も出てこない。どうしても書け?じゃあ嘘を書く。

 

こんな感じで、レビュー、感想、推薦文、人に勧めるなどの行為が尽く苦手です。

これ、自分の中の感性が死んでるのか、言語化能力が皆無なのか、記憶力の問題なのか、理解力の問題なのか

作品の背景とかも含めて考察できたなら、自分が抱く感想ってやつもまた変わってくるのかもしれない。けどそうなる前に自分の中で完結してしまうのでどうにもならない

 

んー、じゃあせめて練習としてそれっぽい感想を書いて終わりにします。

 

ワンダーウーマン1984を観ました

 

……ネタバレになるから言えないや

 

おもしろかったです